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カフェイン摂取のメリットとデメリット、そして適切な摂取方法について

ランナーであれば、一度は耳にしたことがあるかもしれません。

「カフェインを摂取すればパフォーマンスが向上する」

という言葉です。実際に、カフェインを運動前や運動中に摂取することを推奨している方も多く、カフェイン入りのエナジージェルやドリンクは市場に数多く出回っています。

一方で、

  • 利尿作用があり、トイレが近くなるから飲まない
  • ドーピング認定される可能性があるからあまり飲まない

といった理由で、カフェインの摂取を敬遠している方も少なからず存在します。

本記事では、カフェインを摂取することによるメリットデメリット、そして効果的な摂取方法について詳しく解説していきます。正しく活用すれば、カフェインは強力な味方になり得ることは間違いありません。カフェインとの上手な付き合い方を学び、ぜひ今後の練習やレースに役立ててみてください。


目次

カフェインの概要

カフェインが含まれる代表的な食品や飲料

カフェインはコーヒーや緑茶、紅茶、コーラ、チョコレートなどに含まれる成分です。エナジードリンクにも多く含まれており、私たちの生活に非常に身近な存在といえます。

1900年代初期には、カフェインの興奮作用が注目され、禁止薬物としてアンチ・ドーピングリストに登録されていた時期もありました。しかし、2004年以降は「監視プログラム」としての登録に切り替わり、現在はドーピングには該当しないという扱いになっています。あくまで“使用傾向をチェックしている”程度といわれており、ルール上は問題ありません。

カフェインの主な作用

  • 興奮作用: 神経系を刺激し、眠気を覚ます効果がある
  • 脂肪燃焼を助ける: 運動時の脂肪分解を促進する可能性がある
  • 利尿作用: 水分排出を促進し、トイレが近くなることがある
  • 持久力の向上: 有酸素運動時のパフォーマンスを向上させるデータがある
  • 筋収縮力の向上: 筋肉の動員を高めるサポートをしてくれる

これらの効果から、特に長時間運動をするランナーやトライアスリート、サイクリストなどに人気です。


カフェイン摂取のメリット

1. 持久力向上の可能性

カフェインには、疲労を感じにくくさせる作用や、脂肪をエネルギー源として利用しやすくする機能があるとされています。特に持久系のスポーツでは、後半にエネルギー切れを起こしやすいところに、カフェインが効果を発揮するといわれています。

  • 脂肪燃焼促進: カフェインは脂肪分解を助けるリパーゼという酵素の働きを高め、より効率的に脂肪をエネルギーとして使えるようにすると考えられています。
  • 筋収縮力アップ: 心拍数や血流量を少し上げる働きがあるため、筋肉が動きやすくなる可能性もあります。

2. 精神的な疲労感の軽減

日常的に仕事をしている方や、仕事後に練習やランニングをする方は、精神的な疲労感を抱えたまま走ることが多いでしょう。カフェインには中枢神経を刺激する作用があるため、「だるさ」や「倦怠感」を一時的に和らげる効果が期待できます。

  • 集中力の向上: レースやトレーニングの後半で集中力が途切れがちなときに、カフェインを摂取しておくことで注意力を維持しやすくなります。
  • モチベーション維持: 「もう一踏ん張り!」という気持ちを後押ししてくれる心理的効果も無視できません。

3. 疲れているときほど高まる効果

ある研究では、疲労が蓄積している状態でカフェインを摂取すると、パフォーマンスが改善されるだけでなく、精神的な疲労も軽減されたというデータがあります。

  • 仕事終わりのランニングでもコーヒー1杯で集中力が高まり、パフォーマンスが上がる
  • 長時間のデスクワーク後のトレーニング時に、気持ちの切り替えがしやすくなる

忙しい方や、夜間走る機会が多い方にとっては非常に嬉しい効果ですね。ただし、夜遅い時間にカフェインを摂取すると眠れなくなってしまう可能性もあるので、その点は注意が必要です。


カフェイン摂取のデメリット

1. 利尿作用による脱水リスク

カフェインの代表的な作用として、利尿作用が挙げられます。トイレが近くなると、運動時には水分不足に陥るリスクが高まることがあります。

  • 脱水症状のリスク: カフェインを大量に摂取している場合、補給する水分量が不足するとパフォーマンス低下や体調不良につながる場合があります。
  • むくみへの影響: 水分バランスが乱れると、逆にむくみが出やすくなるという指摘もあります。

実際のところ、コーヒーを1~2杯飲んだ程度で急激な脱水になる可能性は低いといわれますが、**「飲んだ分と同じだけ水を飲む」**など、しっかり水分を補給する習慣は持っておくと良いでしょう。

2. 常用による効果の減少

カフェインは、常に摂取し続けるとだんだん効果が薄れていくといわれています。ある実験で、カフェインを28日間連続で摂取した結果、当初は有酸素能力の向上が見られたものの、最終的には実験前の状態に戻ってしまったという報告があります。

  • 耐性の形成: 身体がカフェインに慣れてしまい、同じ量を摂取しても効果が感じにくくなる
  • いざというときの切り札がなくなる: 慣れすぎてしまうと、本番レースなどで最大の効果を得られなくなる可能性がある

1日にコーヒーを何杯も飲む習慣がある方は、レース直前や重要な練習の時に効果を高めるために、あえて普段はカフェイン摂取量を控えめにするという工夫をしているケースもあります。

3. 睡眠への影響

カフェインは眠気を抑える効果があるため、夜遅くに摂取してしまうと入眠が妨げられることがあります。疲労回復には十分な睡眠が欠かせないため、夜間練習をする方はタイミングに気をつける必要があります。

  • 寝付きが悪くなる: 就寝3~4時間前のカフェイン摂取は避ける方が望ましい
  • 睡眠の質が下がる: 眠れても深い眠りを得にくくなる場合がある

カフェインの正しい摂取タイミングと量

1. 運動前の摂取タイミング

一般的に、運動の30~45分前に摂取すると効果が高いといわれています。運動を開始してすぐにパフォーマンスを高めたいのであれば、ウォーミングアップを始める少し前のタイミングでコーヒーや緑茶を1~2杯飲むのが目安です。

  • コーヒーなら1~2杯: 個人差はありますが、体重×1.5~3mg(1日量)程度のカフェインが有効とされることも。
  • 緑茶もおすすめ: 緑茶に含まれるカテキンやフラボノイドは脂肪燃焼を助ける作用があるため、ダイエット目的の方には緑茶での摂取も有用です。

2. レース中の摂取タイミング

フルマラソンなどの長時間のレースでは、30キロ付近でエネルギー切れを感じる方が多いです。カフェインは摂取してから効果が出始めるまで約30分かかるとされるため、30キロ手前でカフェイン入りのジェルを補給しておくと、レース後半に効果を実感しやすくなります。

  • タイミングの目安: 25~28km地点でジェルを摂取 → 30km以降の“壁”に備える
  • 興奮作用で後押し: カフェインが神経を刺激し、筋収縮をサポートしてくれるため、あと一歩の踏ん張りを助けてくれます。

3. 自分に合う方法を見つける

カフェインの効果や副作用は個人差があります。利尿作用が強く出てしまう人もいれば、まったく気にならない人もいます。レース直前の大事な場面で初めて試すのではなく、普段の練習で少しずつ試しながら、自分に合う摂取方法を確立していきましょう。

  • 体質チェック: もともとカフェインに強い人・弱い人は個人差が大きい
  • 気になる人は減量期に活用: ダイエットや脂肪燃焼を狙いたい時期に、運動前のカフェイン摂取を試すのもおすすめ

カフェイン摂取に関する注意点

1. 常習は控える

上述のとおり、カフェインは常用すると効果が薄れていきます。毎日のようにコーヒーやエナジードリンクを大量に摂取していると、いざレース当日に飲んでも**「普段とあまり変わらない」**という状況になりがちです。

  • 1日何杯も飲む習慣がある人: レース前の数日~1週間は少し摂取量を控え、体を“リセット”しておくと良いでしょう。
  • エナジードリンクの多用: 糖分や添加物も多く含まれているため、飲み過ぎると体重増加や胃腸への負担になることがあります。コーヒーやお茶などから摂取するほうが無難です。

2. 夜間の摂取は睡眠に要注意

夕方以降や夜遅い時間にランニングをする場合、カフェイン摂取の時間帯にはくれぐれも注意しましょう。睡眠不足は翌日の体調を大きく左右するだけでなく、トレーニング効果の妨げにもなります。

  • 就寝4~5時間前の摂取はなるべく避ける
  • 夕方以降はデカフェやカフェインレスを検討

3. 大会や検査に関する最新情報をチェック

現在はカフェインはドーピングリストには載っていませんが、「監視プログラム」に指定されていることは知っておきましょう。世界アンチ・ドーピング機構(WADA)の規定などは変更される可能性もあるため、競技レベルによっては念のため最新情報を確認しておくのがおすすめです。


カフェイン摂取のまとめ

  1. メリット
    • 持久力の向上や筋収縮力のアップ
    • 精神的疲労感の軽減
    • 疲れているときのパフォーマンス向上
  2. デメリット
    • 利尿作用による脱水リスク
    • 常用による効果の減少(耐性の形成)
    • 睡眠の質の低下
  3. 効果的な摂取方法
    • 運動の30~45分前にコーヒーや緑茶を1~2杯
    • レース中は「効き始めるまでの30分」を見越して摂取
    • 普段から飲みすぎないようにして「ここぞ」のときに最大の効果を

カフェインを上手に活用するために

  • 普段は控えめ: 朝や昼間のコーヒーを1~2杯程度にして、夜はなるべく避ける
  • いざというときの武器: レースや長距離走、重要な練習の前に摂取量をコントロール
  • 身体と相談しながら: 個人差があるため、練習で試しながらベストな量やタイミングを見つける

カフェインやエナジードリンクは、使い方を理解していれば、非常に強力な武器になるものです。レース本番で最後の一押しが必要なときや、疲労が溜まっているときに集中力を取り戻したいときなど、正しく活用してパフォーマンスアップを狙いましょう。

逆に、日常生活で習慣的に取りすぎてしまうと、肝心のときにカフェインのメリットを最大限引き出せなくなる可能性もあります。ぜひ今回の内容を参考にしながら、ご自身のライフスタイルやトレーニング計画に合わせたカフェイン戦略を組み立ててみてください。


以上が、カフェイン摂取のメリット・デメリット、そして効果的な活用法となります。ランナーだけでなく、あらゆるスポーツや日常生活でも役立つ知識です。**「上手に摂取して、パフォーマンスを最大化する」**という視点を常に持ちながら、今後のトレーニングやレース、さらには仕事や勉強などでも活用していただければ幸いです。ぜひあなたのランニングライフやトレーニングに役立ててくださいね。

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